第一回団体交渉の結果

2005/07/20

労働組合を作る!

7/19、組合結成後初となる、記念すべき第一回団体交渉が行われた。組合結成を思い立ってから3ヶ月ほどが過ぎようとしており、実に感慨深い交渉となった。
しかし内容は、バカ社長がダラダラと内容の無いどうでもいいことを言い始めたりして時間が無駄にかかった。交渉という席であることを考慮しおとなしくしていた私としては、思ったことをハッキリいえないストレスに襲われっぱなしだった。


しかし内容としては前進もあった。
この日の議題は、第一回ということもあり今後の協議のための土台作りという面が強かった。
要求した内容は、以下。
・組合による職場機材等の利用の許可(便宜供与)
・組合員の範囲について、会社は組合に干渉しないことの確認(支配・介入の禁止)
・「労使協議会」というものを定義し、その定期的開催の要求
・経営情報の開示
それ以外の用意した議題については、時間切れにつき交渉することはできなかった。
これらについて、結果から言えばすべて労使協議会への持ち越し事項となり、今後詳細はつめることとなった。
もっとも揉めたのが組合員の範囲についてで、会社側は必死に「課長以上は会社の利益を代表するものではないのか」と主張したが、組合側は「課長職に会社の利益を代表していると思われる権限などが無く、組合としては課長は組合員とすべきと判断する」という回答を繰り返した。
これはそもそも会社側が「課長は普通組合員になってない」という、主観的な思い込みから発せられた主張であると考えられ、これは説得していけばいつかは会社が折れてくれると思われる内容である。

進展が一番あったのは、経営情報の開示についての話である。
会社が労働者に対して公表を避けていた経営三表のうち二表(バランスシート、損益計算書)を公開すると約束を取り付けた。来週の火曜日までには出すということなので、それを期待して待ちたいと思う。
実はこれらの情報は本来株式会社であれば第三者にでも公開する経営情報であるから、これについては「すばらしい進展」とは言いがたく、「当たり前のことを要求し、当たり前に許可されただけ」という印象ではある。しかし、当たり前のことを当たり前にしてこなかった会社の姿勢を改めさせるための第一歩としては、非常に大きな一歩であったと自負する事項でもある。

さらに要求内容には入っていなかったのだが、未払いの残業代について原則全額支払うと約束させた。これは非常にインパクトがある大きなニュースである。
まだ組合に加入していない人間に対してのアピールとしても申し分のない宣伝材料だ。


うちの会社は、経営が常にピンチである。これには原因がもちろんあるが、経営者(すなわちバカ社長)の責任が非常に大きい。
・経営者の無為無策(経営改善案を示せない。根拠がない夢理論を展開する等)
・経営者の経費の公私混同(安く見積もっても、年間1500万円程度は会社の金を自分のために使っている。社員60人なので、年間一人頭25万は搾取されていることになる)
最終的には、これらのバカな行動をやめさせ、この会社を立て直すことを目指してこれからも邁進していく決意である。


追伸
昨日、送別会があったので参加したのだが、制作のみなさんから「行動力あるね」と褒められた。組合を立ち上げてよかったと思う。

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