「辺野古移設反対」する勢力は、なぜ「普天間移設」について口をつぐむのか?

2019/04/22

政治

どうも腑に落ちないニュース

ニュースを見ながら、前々からずーっと腑に落ちないことがあってさ。

「沖縄辺野古への基地移設反対」
って、あれどうしたい人達なの?
辺野古への移設って、普天間基地からの移設が目的なの知らないわけじゃないよね?

まず話の筋道整理しよう

ものすごいザックリ簡単に時系列を書くと以下の通り。

1995年、沖縄米兵少女暴行事件が発生

米軍基地反対運動が最高潮に達する

1番危険な普天間基地を移設させることになる

自民党と沖縄で移設先をめっちゃ考えて辺野古に決めた

民主党政権になって考え直すことになって、民主党と沖縄でめっちゃ考えて、やっぱ辺野古にしようと決めた

2018年、辺野古移設工事が始まる

辺野古移設反対!と言い出す人達が現れる

流れはこうだよね、ザックリ言うと。
このタイミングで「移設反対」と言うこと自体がナンセンス。はっきり言って。
20年かけて、政府と沖縄で次善策として考えて決定した事を覆そうとしてるわけだから、ただ「反対」とだけ言っても話聞いてもらえるワケがない。「検討に値しない提言」と捉えられるのが当然だ。
何か新しい事実でも出てこない限り議題になりようがない。

今、ことさらに声高に「移設反対」という言葉の真意は何なのか? 何と何を比較検討した結果、移設反対なのか?
その辺が不明瞭すぎる。
ただ闇雲に騒いで「環境破壊だ」のゴリ押しで反対運動を展開する。
非常に卑怯で卑劣な物言いだと私は思う。

普天間に触れずに辺野古の話を持ち出す意味が分からない

普天間のふの字にも触れないで辺野古移設反対する輩ばかり(知事含め)なので議論が進むはずもない。
その点では、沖縄3区で当選した屋良朝博は普天間について触れはした。その分だけ今までよりはマシだった。
(ま、ただ触れた内容が「普天間の危険性除去は、他の方法で必ずできる(これから具体策は考える)」というモノで、50歩100歩感は否めないが)

普天間を無視して浮かれるあの人たち

具体策が無い段階での辺野古移設反対は、前述の通り「議論に値しない提言」ではあるのだけれど、少なくとも「触れない」わけじゃない。だから多少はマシ……だけど「これから具体策は考えますから投票してください」って言う行為は、結局別の意味で卑怯だなとは思うけどさ。
「言わなきゃ気づかれない」という卑怯さか、それとも「適当言ってりゃ平気」という卑怯さか、という違いはあるね。まだ適当言う方がバレるリスク高いからマシかな、って気はする。
「具体策ないの?」って冷静に突っ込み入れない有権者側に問題あるよね、そこまで行ったらさ。

「辺野古移設に比べて、○○ならばこれだけ良い点がある!」
という争点を作り出さずにただ反対している間は、あぁ同じ穴のムジナかと思われても仕方ないよね。
早急に辺野古移設に代わる「普天間改善プラン」を出さなければ、結局政府から無視されるだけ。あたりまえ。

反対した結果に責任とらない、卑怯千万な姿勢

ちょっと書いてたら怒りがわいてきたので、ここからは強めの口調で書くね。

「環境破壊」の一点突破は、なぜ卑怯か。
それは「反対した結果引き起こされる事態に対して、なんら責任を持とうとしない」からだ。

辺野古移設は、沖縄の人も「次善策」として(しぶしぶだとしても)受け入れていた策だったはず。それほどまでに普天間のリムーブは喫緊の課題だったと想像される。
その普天間移設を止める結果に繋がる「辺野古移設反対運動」は、果たして話の筋道として正しいのか? いや、正しいはずがない
止めていていいなら、そもそも普天間移設の話にならないだろう。

逆にもし辺野古移設の方が普天間残留よりもダメージが大きいと考えるのであれば、結果引き起こされる「普天間残留」についてハッキリ言及すべきだ。
それに言及しない姿勢が卑怯だと感じる原因のすべてだ。

本当の辺野古移設反対派なら、こうすべき

私が辺野古移設反対派であれば、各案のメリットとデメリットを出して比較してもらえるようにするだろう。
たとえば「市街地の夜間飛行が何%削減できるのか」とか「海兵隊が何人削減されるのか」などの想定を作成し、その想定通りだったらこうなる、という対比を示すと思う。

辺野古移設する場合
メリット
  • 普天間返還
  • 市街地夜間飛行 xx%削減
デメリット
  • 兵員x人削減、周辺商業地の経済損失x円

辺野古移設しない場合
メリット
  • 地元商業地の継続
デメリット
  • 普天間継続

他の候補地を選定して、別箇所に移設した場合
メリット
  • 普天間返還
  • 市街地夜間飛行 xx%削減
デメリット
  • 兵員x人削減、周辺商業地の経済損失x円
  • ・代替地候補選定で、さらに20年は普天間継続
    (県外移設の可能性はほぼゼロ)

これらを同じ土俵にあげて、県民として普天間近隣に負担をかけるかどうかを選択するならば、ある程度筋が通った話だろうと思える。
それをしないということは、つまり辺野古移設反対と言っている人間も、実は辺野古移設反対にメリットが無いことを良く知っているのではないかと勘ぐってしまう。


すでに普天間移設したくないなら話は別

当時はめちゃくちゃ普天間危険だと思ってたから移設了承したけど、今はもう移設して欲しくないや、って仮に思ってるならば話は別。
「どうしても普天間をリムーブ」というためにやってきたことだから、普天間をリムーブしなくていいならこの議論はそこでおしまい。

その場合、格好は悪いかもしれないけれど、米軍に「やっぱ移設しないてください」ってお願いするしかない。

こればっかりは、その時々の住民感情とかも入ってくるのだから「常に合理的な要求・要望でなければならない」なんて事はない。

20年前の当時はデメリットだと思っていた事が、今現在ではデメリットではなくなった。
なので移設工事にお金かける必要が無い。
だから中止を要求、ってんなら筋が通ってる。

一度言ったらもう二度と言葉を翻してはいけない、というわけじゃない。
要求・要望は時代とともに変化して当たり前。

「なるべく早く普天間をリムーブするためには」っていうミッションに対して20年かけて出した答えが辺野古移設なんだから、普天間移設したいのに辺野古にも反対するという事が筋が通らないだけ。
普天間移設しないなら、そもそも辺野古行かなくていいって理屈ならいつでも成り立つ。

辺野古移設反対派は、ハッキリと主張して筋を通すべきだ。
どうしたいのかを言うだけでいいのだから、今すぐするべきだ。

話は逸れるが、これは現代日本政治の縮図だ

日本人は議論がヘタだ。ヘタクソすぎる。
だからこそ、この筋の通ってない反対運動に支持者が出てくる。
話の筋を通さず、ただ感情に訴えているだけの意見に流される多数の日本人がいる。

これ、今の日本の政治を取り巻く環境そのもの。
麻生は漢字を読み間違えたとか、どうでもいい事で騒いでいるくせに彼の政策はどうなのかを議論しない。
「麻生、ナチス擁護発言!」なんて大騒ぎするが、彼の発言は「ナチスのようになってはいけない」という文脈である事は議論しない。
アベノミクスは失敗だ!と騒ぐが、たとえば量的緩和しなかった場合の経済展望と比較して議論しない。

とにかく見出しだけ。インパクトだけ。感情論だけ。
国民はバカだから、とりあえずセンセーショナルな見出し付けておけば、それが筋が通った内容なのかは吟味しない。
それがまかり通っている。マジで。

別に自民擁護してるわけじゃなくて。民主政権でも同じようなことがあればこの例に含めたよ。ただ考えても出てこなかっただけで。
まーとにかく話の筋を通さないごり押しに支持者がつくというのは、日本をより不幸にしている事に他ならないよ。もっと国民の多くが「筋を通した議論」をできるようにならないと、果たして政治家が「筋を通しているかどうか」が判断できない。

義務教育でディベートをもっと活発に取り入れるべき。日本がマシになるにはそれしかない。

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