今話題の映画「サイレン」を日曜に見に行った。堤幸彦が監督をしている映画ということで、結構期待して行った。「ケイゾク」が面白かったので堤幸彦は好きだが、「ケイゾク/映画」の頃は2時間の続き物を作るのはまだまだ力不足だな、という印象だった。だが、さすがに時間も経っているし原作の世界設定はゲームということでしっかりできているので大丈夫だろうとね。
(続きでは思いっきりネタバレあり注意)
結果から言うと、今世紀最悪の映画だった。ハウルの動く城とタメを張るクソ映画だ。
まず、ゲーム「サイレン」の設定がほとんど生きてない。演出としては生きているが、脚本としてはまったく無意味なものになっている。堤幸彦は演出がうまいだけなので仕方ないといえば仕方ないが。
ホラー映画で、一番やっちゃいけないオチだった。
散々、怖い伏線すげぇ張っといて(例えば「サイレンが鳴ったら外へ出てはいけない!」とか)これをどうやって90分でカタをつけるのかな、と思わず観ている方が不安になるほど伏線を張っておいてですよ、オチが
主人公の精神病による妄想だった
っていうね。
もうね、アホかと!!!
もうねぇ…観れば分かるけどね、都合悪いところはま――――ったく触れずに、全部妄想で片付けてんだよ。もうね、ここまでくると笑えるけど。森本レオのメガネ割れてたけど、病院のシーンで直ってるじゃん。そもそも怪我までは本当なのか? とか、「この家から出るな! やつらに取り込まれるぞ!」って言ってたおっさんはそもそもなんだったのか、存在そのものが妄想なのか、それとも同じ病気なのか。それ以外にも、もうねヤオヨロズのつっこみどころがありますよ。本格的にクソですわ。
そういう矛盾点を差し引いて考えても、やっぱりオチが弱い。
ココリコ田中の手元にあった半分の手帳には「4度目のサイレンで皆殺し」って書いてあったんだから、同じ病気だと考えたらだね、市川由衣が何回サイレンを聞いたのかは最重要ポイントとしてチェックすべきなんじゃないのかね。
しかもやすやすと、あの細っこい市川由衣にナイフであっさり刺されるしさ。返り討ちだろ、普通。
あー、もうね、本当に観て無駄だったと思うのは久しぶりだわ。ハウル以来。クソ映画。ツタヤで出たら一度観てみたらどうですか。あのゲームの世界観で、単純にオカルトなホラー映画作ってくれたら本当に面白い映画になったと思うのに。
まぁ、たぶん脚本家が作った最初の本にゲーム原作のソニーが口出して修正させられてるうちに製作者サイドでやる気がゼロになってグダグダなオチでやっつけ仕事した、といったような非クリエイティブな理由だとは思いますが、それにしてもあんまりだ。
サイレンが鳴ったら、映画館に行ってはいけない!
2019/01/30 追記
- ほし: ☆☆☆☆☆☆ (0/6)
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