今日は衝動的に3枚のDVDを買ってきた。
・ブレイブハート
・プラトゥーン
・ホテルルワンダ
今日は、そのうちブレイブハートを観た。その感想。
やはり映像は何度観てもかっこいい。俺が一番好きなのは「アーチャー!」と叫ぶと、騎兵隊の間から弓矢隊が前に出てくるシーン。実に素敵だ。ゾクゾクっとくる。
1995年、今から12年も前の映画だが演出としては今の映画などよりもよっぽどよく出来ている。CGにすりゃなんでも許される2007年現在とは大違いだ。
ストーリーは、お約束どおりの勧善懲悪である。主人公のウィリアム・ウォレスは完全に悲劇のヒーロー。主人公は何もやましいところのないスーパーヒーロー、民衆の自由のために命を賭けて戦う。
敵は極悪非道のイングランド王、民衆が苦しもうが知ったことではない残虐な王。実に分かりやすい。
勇気に満ち溢れた(そして常に正しい決断をする)主人公と、その勇気がもてない周囲の貴族達との葛藤という構図も分かりやすい。
こう書くと「バカにしてんのか」と思われるかもしれないが、そうじゃないよ。俺はこの映画大好き。観てない人は、一度は観た方がいいと思う。マジで。
分かりやすいっていうことは、悪いことじゃない。複雑なストーリー、難解なストーリーの映画を観たから心が晴れやかになるか、そうではないだろう。難解で高級なワインを味わうのもそれは確かに旨い。だがこの映画は、ミネラルウォーターを乾いた喉に流し込むさわやかさを感じられる。俺が言っている「分かりやすい」というのは、つまりはそういう褒め言葉だよ。
ブレイブハートは、ミネラルウォーターとしては飛び切り飲みやすい味だと言える。
個人的にこの映画は大変好きなのだが、んー、と思う点が無いわけではない。
・ずいぶん農民強いな。相手はイングランド正規軍だろ。
・「自由をかけて戦う」というセンスが、果たしてこの時代の人間にあったか?
・よく切れるね、その剣。でも西洋剣ってそんな切れ味よくないと思うけど。
と、観ていて思ってしまうわけなのだが……映像の美しさによる演出で、こんなことは別にどうでもよくなる。
寸評:娯楽大作。敵の大軍は、見ているこちらが武者震いするほどの迫力。そしてその大軍を打ち破る様は痛快。しかし最後の締め方はもう少し何かなかったのかと疑問。溜まったストレスが崩壊しきらない印象が少し残った。
★★★★☆☆(4/6)
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