政府はコロナ自粛の意義をもっと説いてほしい~出口戦略を説明すべき~

2020/05/07

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コロナ対策で自粛しまくり

まったくもって上を下への大騒ぎですなぁ。
新型コロナウイルスが蔓延してからというもの、世間は大きく変わってしまいまして。
海外においては都市封鎖されたり、外出時に厳しい規制や監視が行われたり。 日本においても 4 月 7 日に緊急事態宣言が行われて以降、居酒屋も休業、飲食店もテイクアウトのみ、公園ですら遊具は立入禁止。
いわゆる「にぎわい施設」は、おしなべて自粛、自粛、自粛……。 通勤すら自粛。テレワークがトレンドに。 もはや生活様式が根底から覆されるような衝撃よね。
どこもかしこも今までの常識が通用しない世界だもん。 でも完全なるパンデミックだからね。
みんなで一斉に肺炎になって医療崩壊おこしてみんなで死ぬのが見えてるわけだから、こうするしかないよね、現状では。

いつまでもこのままは無理

たださ、自粛せざるを得ない状況なのはわかるけども、いつまでもこのままというのは無理でしょ。
このまま自粛を続けていたら小売店はみんな死ぬじゃん? それに外出しなかったら旅行産業もみんな死ぬじゃん。それに今建設業はみーんな自粛で工事もかなり止まってるじゃん。

このままだと経済が死ぬ

飲食店が全滅、旅館やらホテル、旅行代理店も全滅。タクシーもバスも死んじゃう。
そうすると、そこに食材を卸している問屋も道連れに死ぬじゃん。

雑貨屋や服飾店もダメ。
となると、そこに商材を卸している問屋も死ぬじゃん。
となると、商品管理システムに対する需要も無くなってシステム開発業務も死ぬじゃん。「ハウスアプリ」みたいな需要も無くなるしさ。

当然、倒産する業者が多発すれば銀行も緩やかに死んでいくじゃん。

終わりが見えない自粛には耐えられない

もう「ずっとこのまま」が不可能なのは自明の理よね。 外に出たら疫病が蔓延している……。しかしこのまま家に閉じこもっていたら、今度は経済が死んで、結果的にお金が無くなって死ぬ……。
となると、この自粛体制からの「出口戦略」が必要になるじゃん。 でも正直いって「どうやってこの体制から脱却するつもりなのか」という指針が全く示されていないと思うんだよ。
この「目標なき自粛体制」って、人間の心理的についていけないと思うんだよ。
しばらくはいいよ、我慢できるよ。でも、いつまでもは無理。いつか破綻する。心理的にも、経済的にも。
「ニートが正義の時代が来た!」って喜べるのは、かつての俺を筆頭としたごく一部の人間(それもかなり不健全な)だけ。

それでも耐えるために

いつまでもは耐えられない。けど今は耐えないといけない。
ゴールが見えない我慢は、多大なストレスがかかるもんだと思うんだよね。そうなると結局不満となって噴出すると思うんだよ。

つまり、今耐えるために「いつまで自粛していればいいのか」が明確に示す必要があると思うんだよね。心理的なストレス軽減のためにさ。

なので「どうしたら自粛が終わりなのか」をもっともっと説明されるのが望ましいよね。テレビとかでさ。
そのためには、あけっぴろげに説明が必要だと思うのよ。
なぜ自粛しているのか? どうしたら自粛が終わるのか? って事をね。

なぜ「自粛」しているのか?

ここで言っている「なぜ」っていうのは「感染を防ぐためですよ」っていう意味ではなくて。
感染を防げば、コロナ患者は減るし、当然死者も減るよね。
でもそれって裏を返せば「え、じゃ感染しないために一生自粛してるんですか?」って話になってくじゃん。
もっと正直に「今、なぜ『自粛』しているのか?」って話をすべきだと思うんだよ。

医療崩壊せずに、緩やかに感染させたいのでは

今自粛している最大の理由は「いっぺんに感染すると病院がパンクするから」でしょ。
逆に「どうしたら病院がパンクしないですむのか?」と考えると、単純にいえば「みんな順番に、少しずつ感染して免疫作っていってください」ってことなんだと思うんだよね。
分かりやすくそう伝えるメディアは見たことないんだけどさ。 そりゃこの世間の風潮の中、堂々と「みんなコロナにかかりましょう!」なんて言ったらどんなリアクションが来るか分からないから避けてるんだろうけども。でも正直にそう繰り返し伝えるべきだと思うんだよなぁ。

100 年前のスペイン風邪

100 年前に大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)の Wikipedia を読むと、このコロナ騒ぎもいつかは収束するということがなんとなく分かるんだけども。
世界規模で猛威を振るったスペイン風邪であるが、世界規模に広がったことにより、死亡者も甚大になった一方で、生き残った人たちは抗体を獲得することになり、それが感染の減少と繋がり自然消滅的に収束した。
スペイン風邪の致死率は概ね 10% 程。現状、コロナの致死率は 6 〜 7% 程。同程度に猛威を奮っている状態だけども、結局感染症は人を殺し尽くすことはないってこと。抗体を獲得すると、致死率はぐっと下がるし医療崩壊を招くことも無くなる。

結局、自粛の目的は

目的を簡単にまとめると以下だと思うの。
  • 爆発的感染で医療崩壊をさせずに、緩やかに感染者数を増やして抗体を手に入れる
  • 重症患者の致死率を下げる薬の開発・発見を待つ 
基礎疾患があったり免疫力が低下している人がコロナにかかると、ぐっと致死率が高くなる傾向があるじゃない。だから、そういう人たちに今コロナを感染させないのは大事なこと。
だけど、医療崩壊させない程度に人々が抗体を手に入れるのも、収束させるためには必要なことだとも思うんだよね。

問題は、どうやってそれを両立するか。その手段を提示しないといけない。
まずは上記の目的を明確に出し、そしてそのための手段を示す。それが今政治に求められていることだと僕は思ってる。
緊急事態にリーダーシップを取れると思ってウキウキしている都知事の顔を毎日放送することは、全然重要な事じゃない。

どうしたら「自粛」が終わるのか?

なんか、かつてウイルス学者が言ってた事がテレビで紹介されていたのだけど(これをもっと大々的に繰り返し報じるべきだと思うけど)、国民の 6 割が感染すれば収束に向かうっていうのが免疫学的見地から言えるらしいの。
これは「無神経だ!」と批判するような話じゃなくて「じゃ、どうやって安全に免疫を獲得できるようにコトを進めるのか」っていう手段とワンセットにして論じなければいけない話。
6 割が感染するのは、根源的なゴールと言えるのね。スペイン風邪の例によればだよ。

でも「 6 割が感染するまで放っておきましょう」 っていうのでは、さすがに無神経。感受性なさすぎ。
致死率 10% 弱の疫病を放置するってのは、さすがに無策すぎる。

どうやってダメージをコントロールするのかも合わせて言ってくれれば、経済的ダメージを最小にしつつ、致死率も最低限に抑えることができるように皆が行動できるハズ。
そして抗体を多くの人が獲得すれば重症化リスクを低く抑えつつ、現状のインフルエンザ程度の扱いに(つまり人々が日常生活を取り戻せる程度に)できるハズ。

出口が見えないのはなぜか

人の生命がかかっていることなので、政治家は軽々しく対応を決められない事は分かる。しかし非常事態だからこそ、人々を納得させる理由と戦略を出すのがそういう人たちの仕事。
政治家は結局「コロナで国民が全滅することはあり得ない」という事は知っている。悪くても 10% の人が死ぬ「だけ」ということを知っている。 その 10% のために、残り 90% が困窮する「ステイ・ホーム」をいつまでも続けられないことも知っている。
ただ、それを言うと一気に支持を失って失脚しかねない。世論が「出口戦略」の登場を待つ雰囲気の醸成を待っていると言える。

出口が見えないのは、政治家が自分の立場を守るために見せていないだけ。「今すぐ手を打たなければ疫病で国が滅びる!」とは思っていないから。

そうでなければ「コロナの特効薬」という肩書きを得るためにアメリカ製薬業界が他の国の薬を締め出そうとしている現状になるわけがない。どうせ放っておいても滅びないんだから、金儲けの話を優先させているってことじゃん。

今アメリカがやろうとしていること(アメリカ流出口戦略)

アメリカは今、コロナで 7 万人死んでるらしいんだよ。かなりの蔓延状態なんだけども、もう自粛やめようぜって言ってるじゃん。
「市民が自由を求めるデモ」(つまり「市民が自粛終了を求めている」という声として)を利用して、自粛活動にピリオドを打とうとしているワケ。これが自発的なデモなのか、それとも政策的なデモなのかは知らないけれども。

かなり強引だけど、トランプ的には「 10% の人が死ぬのは仕方ない事」という本音がどこかにあるんだろうね。
だって 15 万人が死ぬかもしれない、という試算が出ているらしいけれど、ぶっちゃけ 15 万人なんてアメリカ国民の 0.05% だよ。 0.05% のためにアメリカ経済全部がブッ潰れてしまうなんて、合理主義的なアメリカ人には耐えられないでしょ、きっと。 それが仮に 30 万人( 0.1% )死のうが 300 万人( 1% )死のうが、全体の効率から言ったらとんでもなく分が悪い「自粛」なわけ。

だったら(言外に「 300 万人死のうが知ったこっちゃない」という思いが滲みつつも)経済活動の正常化に強引に舵を切ったとしても、アメリカ国民的には「合理的」と解釈されるんじゃないかな、と。支持を失うことは無いという算段なんじゃないかと思うワケ。

日本でも同じ事ができるか?

アメリカは、合理主義的な国民性もあって結構強引な幕引きでもいけると思ってるようだね(少なくともトランプはそう判断してる)。

でも、同じことを日本でできるかというと、そうじゃない。日本人は情緒的だし、合理性で政策を判断してくれない。コロナによる死者が 100 万人(致死率 1% )も出たら、即座に政治問題になる。
そのため、日本には日本独自の出口戦略を作らなきゃいけないと思うんだよね。アメリカの真似はできない。

最優先なのは、国民の情緒。「まぁそれなら非常事態宣言を終了しても構わないなぁ」と納得させるというアピール力が問われる。
日本政府はそういうのヘタクソだけども。
そして「今やってる自粛は期限付き。あと少しで終わる」という筋道が必要。それによって、ようやく特別融資とか手形不渡りの猶予とかが効果を出せると思う。

「これで生命の危機は遠のいた」と思わせる筋道をつけて希望を示せば、国民はついていける。
10 万円配ればオシマイって話じゃない。

日本の出口戦略は?

大前提として致死率を可能な限り低く抑えないといけない。 そのためには、重症患者向けの薬の用意が最優先。
今、色々と研究が進んでいて臨床実験では効果が認められる薬がいくつかあるけど、これをすぐさま認可する必要がある。 100% 治る特効薬でなくとも、十分な回復率が出せれば国民は納得できる。

その上で、国民が納得できる「今後のストーリー」を大々的に説いてほしい。
  • 今のまま、ずっと自粛するわけではありません。
  • 医療体制の崩壊を招かないため、今この時だけ蔓延防止をお願いしています。
  • 国民の生命を守るため、コロナ用医薬品の認可を急いでいます。認可の目処は○月○日です。
  • 医薬品の認可に伴い、非常事態宣言は終了となります。
  • 医薬品の認可と同時に、新型コロナウイルスへの感染は感染症分類では「新型インフルエンザ等感染症」に指定します。
  • 毎年抗体検査を行い、国民の 6 割が罹患したと確認されれば、感染症分類をインフルエンザと同等の 5 類感染症に指定し直します。これには 5 年〜 6 年程度の歳月が必要と試算しています。
非常事態宣言を終了させる時に、インフルエンザのような「自宅療養のガイドライン」を策定して、新型コロナウイルスを「新型インフルエンザ等」の一部という認識を広める(それが正しいかどうかはさておき)。
こういう「今後の想定ストーリー」を国民と政府で共有することで、みんなで耐えていく事がより前向きにできるようになると思うんだがね。

結局、当たり前の話じゃね?

書いてみて思ったけど、なんか当たり前の話だったね。長々書くのがバカバカしいほどに。
でも、それが今できてないよ。
「なぜ今自粛が必要なのか?」「いつまで自粛していればいいのか?」を示す事ができなければ、政治は信頼を失っていくと思うんだよなぁ。だって指針を示せないリーダーについていけないでしょ。

「非常事態宣言を終了します。90% 以上の人は軽症で済みますが、重症化した人にもいい薬があるから大丈夫」

たぶん、政治家はこれを言いたくて言いたくて仕方がないんだと思う。けど、それを納得してくれないだろうなぁ国民は〜、とか思って二の足踏んでるんだろうね。
国民が納得しないのが悪いんじゃなくて、ちゃんと納得させようと努力してない政府が悪いんだよ、ハッキリ言って。

ちゃんと考えて国民を納得させて、ちゃんと筋道通りに進んで欲しい。
いつまでも世論の盛り上がりを待っているんじゃ政治家失格だと思うんだ、僕は。

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