【★4】ドラマ「SUITS」は痛快な会話はいいが主人公能力のインフレが結構マイナス【感想】

2014/09/08

★4 映画ドラマ批評

もうさー、 CRIMINAL MINDS をシーズン8まで観終わったからその感想エントリを書いたんだよー。テキストファイルでさー。
そしたらうっかりそのファイル消しちゃってさー。もうガックリよ。せっかく面白おかしく書けたのに。

そんなわけで、もう CRIMINAL MINDS のことを書きなおす気力は無いので、別のドラマの話。
SUITS

ほし:★★★★☆ (4/5)
寸評:いわゆるリーガルもの。ストーリー展開が分かりやすく、登場人物のキャラクター性も際立っており、なおかつストーリー進行のテンポがいい。一話観ちゃうと、時間ある限り次を観てしまう。
あくまで僕の印象だけども特に次を観たくなる一番の理由は、主人公と上司との会話が気持ちいいから。
で、裏を返すと今流行っている「ギフトもの」(勝手に僕が呼んでるジャンル)のテンプレート作品。
主人公は超人的に記憶力がよく、魅力的な上司の性格はしかしひねくれてて、嫌味な上司は言動ともにとても分かりやすい(分かりやすすぎて安っぽい)。大体超記憶ってのが全くヒネってない。直球ど真ん中のぶっ壊れスキル。
しかも極め付きなのが、主人公は実は弁護士資格を持ってないけれど、ひねくれ者の上司に気に入られたから二人で共謀して嘘ついて弁護士として雇っている、というトンデモ設定。いくらなんでもそんなことあるかよー、とか思っちゃうけども。
でもいいの。面白いから。以前観た「ブルーストリーク」と同じ。娯楽だから。痛快だから。気持ちいいから。だからすべてオッケー。深い事を考えてはいけません。





というわけで、まぁ言いたい事はあらかた寸評に書いたけども。
すっごい面白いよこのドラマ。平日寝る前になんとなく観始めたら、気付いたら四時半だった。平日なのに。翌日仕事なのに。
それぐらい小気味よくって、会話も楽しくて、しかも分かりやすくって。

深く考えなくていいストーリー。今までずっと刑事ものを観続けてきたせいで、弁護士は命の危険がない楽な仕事だな! なんて思ったりしてね。※感覚には個人差があります
いらない。その注釈いらない。果てしなく。
唐突すぎるし。なんか書いてて自分で面白くなってきちゃったし。
大体ここで「※感覚には個人差があります」なんて、絶対違うじゃん。いや、伝えたい事はわかるよ、うん。「最近俺の感覚がちょっとおかしくなっちゃってー」でしょ? うん、分かる。でもドモホルンリンクル的な注釈スタイルは絶対違う。
あ、しかもだよ、面白くなっちゃって色々書いてるうちに「ドモホルンリンクル」とか言いだしちゃうから、これによってGoogle Adsさんが「この記事はドモホルンリンクルに関するものなんだな」なんて解釈して、広告にドモホルンリンクルが登場しちゃったりしてさ。「40代、50代の肌のための化粧品です」なんて文字で出てきちゃって。ほら、もうこんだけ何回も書けば確実に出てくるでしょ、ドモホルンリンクル。ドモホルンリンクル。ドモホルンリンクル!

何度も書いてたら「どもほ」って書く時に「どほも」って書き間違えてしまったのだけど、ソッチに関連したAdsが出るのはイヤなので、そっちには脱線しませーん。
ねぇから。ソッチ関連のAdsなんてねぇから。あー、いやワセリンとかに脱線してもいいけど、やっぱいいです。ホントにワセリンのAds出ても苦笑いだから。

あーあー、もう台無しだよ。せっかくスタイリッシュ・リーガル・ドラマ SUITS の話してたのに、腐女子的キーワードによるAdsがどうのこうのとか変な話題になっちゃったよ。もう SUITS 観た事ない人がこれ読んでたらホモドラマだと錯覚しちゃうよ。脳みそってそういう刷り込みするからね、うんうん。
ここで「そもそも人間の脳とは……」と養老孟司ばりの脳科学を話すことによって、本来の SUITS の主人公の超記憶の話題に自然と戻ってくる、っていう素晴らしいルートを思いつきはしたのだけれど、バカの壁によって阻まれたよ。俺には脳科学の知識が皆無。
もうダメだ、おしめぇだ。もう SUITS はホモドラマになってしまった。俺の力が至らないばかりに……。くそっ……! 俺に、俺にもっと力があれば……!

あ、もうこんなもんでいいですか? 最初から望んでない? うん、結構。知ってます。

はぁー、脱線して疲れちゃった。もうこんなもんでいいかな、ドラマの話結構したでしょ。
  • 寸評後のドラマの話:189文字
  • それ以外の話:935文字

してねぇ。むしろドラマの話ほとんどしてねぇ。
わかった、そんじゃエントリのタイトル変える? ドモホルンリンクルにする? エントリ一覧でそれ出てくるの何かイヤなので、真面目にドラマの話しようと思います。はい。

で、寸評でも書いたけど、もう思いっきり「ギフトもの」の王道。
主人公の超記憶は「一度見たものは忘れない」という超絶チートスキル。弁護士だから逆に活用の範囲が狭いけど、刑事ドラマだったらあまりのぶっ壊れスキルすぎてつまんないレベル。
しかも超有能かつスタイリッシュな上司に大変気に入られるという優遇っぷり。
PERSON of INTEREST のリースから見たハロルドのような。いや、ハロルドから見たリースかもしれない。うーん、そこが PERSON of INTEREST の面白いところなんだなぁ。他のドラマの事書きながら PERSON of INTEREST を褒めていくスタイル。

さらに、これはギフトものとは関係なく、超ウザい別の上司もいる。古典的というか、もはや子供だましのレベルで分かりやすすぎるキャラクター。無能でウザい奴が、やけに絡んできてはトラブルを持ち込んでくる、みたいな。そんな話が多すぎる。
特別分かりやすくするために無能無能アンド無能みたいに描かれていくけど、んじゃそんな無能ならクビになるやろ、っていう自己矛盾もあるわけで、「金融にかけては有能」っていうキャラに落ち着くんだけども。序盤視聴者への印象付けが露骨すぎて、ちょっとウザいを通り越してどうでもよくなる。頭の中で勝手に「コイツはひっかきまわす役」って頭の中で別の棚にいれちゃって、もう異常なウザさとか描かれても「ふーん」ってなっちゃう。
あと超有能上司がそのウザ上司を嫌っているんだけど、その嫌い方もなんか子供じみてて面倒くさい。なんか嫌いなのはいいけど、その個人的感情を仕事に持ち込んでくるからうぜぇ。観てて不愉快ですらある。

その辺の子供だましっぽい展開が全体としてはマイナスだけれど、軽妙なトークとかスタイリッシュさとかの演出面はバツグンに良い。テイストも今の流行りなカンジのセンスだしカッコイイ。

まぁそんな感じ。
万人向けのいいドラマ。深く考えずに素晴らしい演出を味わいたい人向け。

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